文春オンライン

父が謝罪…知人語る水原容疑者“空白の23日間”スタバでも偽名使用か? 37枚の訴状で浮かんだ“裏切りの一部始終”

source : 提携メディア

genre : ニュース

note

(2021年9月24日頃の水原容疑者のメッセージ・起訴状による)
「僕はサッカーでむちゃくちゃになっているんだ。24時間年中無休試合があるからさ(笑)UCLAに賭けたが、完敗!!!」

その文面からは、賭けに負けながらも、どこか楽しげな様子すらうかがえる。まさにそのメッセージが送られた2021年9月24日に撮影された写真には、試合前、大谷選手と笑い合う水原容疑者の姿がおさめられていた。

大谷選手と日夜生活を共にし、通訳の仕事をこなす中で、のめり込んでいった違法賭博。

ADVERTISEMENT

「スポーツニッポン」MLB担当 柳原直之記者:
水原容疑者は最近に限らず、すごい電話の多い方で知られてて。一人で誰もいないような駐車場とかに行って電話する姿っていうのは、いろんなメディアの方が見ていて、しかも英語だったので、賭け事とかそういうのも、もしかしたら含まれてたんじゃないかなと今となっては思ったり……。

賭けの対象となったのはサッカーやバスケットボールなど。その回数は驚くことに、2年間で1万9000回、1日平均25回に上った。その金額も次第に高額になり、多い時で1回2400万円以上。負債は膨れ上がっていった。

大谷選手の口座にアクセス…「バンプ」繰り返す

米連邦検察(4月11日の会見):
水原容疑者は借金の返済に大谷氏の口座を利用するようになりました。

違法賭博を始めた翌月、初めて大谷選手の口座にアクセスしたという水原容疑者は、その後、口座の連絡先の情報を自分の電話番号とメールアドレスに変更。さらに勝った際の払い戻しは、自分の銀行口座に振り込まれるようにしていたという。

日本記者クラブで会見した大谷選手(2021年11月)

2021年11月15日に日本記者クラブでの会見の際、大谷選手は「お世話になったのは、やっぱり一平さんじゃないかと思います」と水原容疑者への感謝の気持ちを口にしていた。水原容疑者が大谷選手の口座から最初の不正送金を行ったのは、まさにこの日のことだった。

2021年11月19日、大谷選手初のMVP受賞に、水原容疑者は自身のインスタグラムに「長い道のりだった。おめでとう僕の相棒。この素晴らしい旅のパートナーに僕を選んでくれてありがとう」とコメントしていた。