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ソフトバンク宮川潤一社長が語った 「韓国NAVERは株を手放す理由がない」「LINEヤフーの非上場化も」

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「LINEっていうのは、彼らも相当思い入れがあって」

 宮川氏は花園大学文学部仏教学科卒業後、1991年にももたろうインターネットを創業した。2003年にソフトバンクグループ入り。技術担当役員を務め、2018年に副社長、2021年に社長に就任した。グループの総帥・孫正義会長兼社長(66)の信頼も厚く、「右腕」と呼ばれる人物だ。

「当社の最重要指標は株主価値」とする孫氏 ©時事通信社

 果たして、NAVERとはどのような交渉を重ねているのか。宮川氏に聞いた。

――NAVERは株を手放したくないのでは?

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「彼らから言うと、手放す理由が見つからないって感じかな。お金に困っているとか、そういうタイミングでもないし。仮に1%でも株が移動してしまうってことは、経営権を放棄することになるから。LINEっていうのは、彼らも相当思い入れがあって、(彼らが)作ったサービスなので」

韓国のNAVER本社ビル ©文藝春秋

――孫さんはLINEの問題や、出資比率の件をどう見ている?

「孫さんが一番ね……。交渉は僕がやっているんだけど、向こうの理屈もある」