「目がキラキラしてる子が合格する」

 これは「お受験の業界」でよく言われるセリフだ。記者は本連載で10人以上のお受験経験者や専門家に話を聞いたが、何度もこの言葉を聞いた。

 小学校受験は、中学受験のように学力だけで線引きができないため、「行動観察」や「運動」など独特な試験が行われる。また、小学校ごとに試験科目も違えば、採点基準も非公表。そうした中で、「目がキラキラ」は必須要素だという。

 しかし、あまりに抽象的だ。何をもって「キラキラ」なのか。記者の仕事をしている立場から言えば、原稿でそんなことを書いたらデスクから「もっと分かりやすく」と指摘されてしまうような表現だ。

©︎fotoco

「お受験を始める前は、塾で『目がキラキラしている子』と聞いても、何を言っているのか、と思っていました。それより私はペーパー対策や行動観察での振る舞い方など具体的なことが知りたい。でも、お受験が終わる頃には、『目がキラキラってこういう子だな』と、意味が分かるようになるんですよ。そして、やはりキラキラの子が合格する」

 こう語るのは、長女を慶應義塾幼稚舎に合格させた桐ヶ谷恵さん(仮名、40代)。

 “コネ”がなくても複数の学校から「ぜひうちに!」と言われる子どもには、「輝き」があるのだと恵さんは言う。一体、どういう子どもなのか。そして、「目がキラキラ」の正体は何なのか——。

 その謎を追うべく、最終回は“お受験のプロ”に話を聞いてみよう。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 2

  • 4

  • 5

source : 週刊文春 電子版オリジナル