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「250回くらい腰を振り耳たぶも舐めてしまった」本木雅弘(58)とラブシーンを熱演した黒木華34歳の“素顔”

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「道長さま、お会いしとうございました!」

 日曜夜のNHK大河『光る君へ』で、初対面の想い人を押し倒す左大臣家の姫・源倫子を演じたのは、女優の黒木(はる)(34)である。

今年4月、事務所独立を果たした黒木華 ©文藝春秋

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高校の演劇部では、演技ほぼ未経験で3年間主役を務める

 芸能記者の解説。

「道長の正妻・倫子は、吉高由里子演じる紫式部の恋敵にあたりますが、身分を超えてお互いを認め合う間柄。劇中では道長に猛アプローチする“肉食系女子”ぶりが話題になりました」

 そんな黒木は大阪府高槻市出身。宝塚歌劇団が好きだった母の影響を受けた。

「進学先を決める時に『ちゃんとお芝居をやってみたい』と自ら高校演劇の名門校・追手門学院高校を選んだ」(同前)

 高校の演劇部顧問だった阪本龍夫氏が振り返る。

「入学式の翌日、彼女が教卓へ歩いてきて、小さな声で『演劇部に入りたいんですけど』と」

 演技はほぼ未経験。それでも初舞台から卒業まで3年間主役を任された。

女優を志したきっかけ

「色んな表現に柔軟に対応できる子でした。役柄の分析も的確で、どうお客さんに見せるべきかまで考えていた。演技力も申し分ない。例えば泣く演技も、練習中は『涙出ませーん(笑)』と言ってるのに、本番になると表情がガラリと変わってボロボロ泣き出す」(同前)

 当時の口癖は「ダメをください」。休憩時間でも指導を求めた。黒木はこの時の教えを今も大事にしている。

〈『お客さんより先に泣くな、気持ち良くなるな』という言葉は今も覚えています〉(『毎日新聞』2020年10月5日)

 女優を志したのはこの頃。ある体験がきっかけになる。

「高校の時、松たか子主演の舞台『贋作:罪と罰』に衝撃を受けたそう。座席にまで汗が飛び散る芝居に『役者になりたい』と意欲が湧いてきた。後に、憧れの松とは山田洋次監督の『小さいおうち』で共演。ベルリン国際映画祭の銀熊賞受賞という快挙へ繋がるのです」(前出・芸能記者)